2014年から発行されている「楽天ポイントカード」ですが、唯一の提携主要コンビニである「サークルKサンクス」がTポイントを展開しているファミリーマートと経営統合し、ファミリーマートに改装されることになったため、2016年9月から楽天スーパーポイントが利用できなくなりました。
従来のコンビニにおけるポイントの勢力図
・セブンイレブン:nanaco
・ローソン:Ponta
・ファミリーマート:Tポイント
・サークルKサンクス:楽天スーパーポイント
そのため、現在では楽天スーパーポイントが利用できる主要加盟店としては大丸、松坂屋、ミスタードーナッツ、ツルハドラッグ、くすりの福太郎、PRONTO、ポプラ、生活彩家、出光GSなどしかなく、デパートの大丸や松坂屋で利用できるとしても、お世辞にも業界大手の実店舗で利用できるとは言えない状態になっています。
全国展開しているチェーン店もありますが、近くに店舗が無くて困っている楽天利用者も多いはずです。
楽天スーパーポイントはJCBとの提携でどうなる?
そんな状況の中、楽天が国際ブランドのJCBと提携し、JCB加盟店での楽天ポイントカードサービスの導入を推進することになりました。
JCBの約960万の加盟店で楽天ポイントカードへの対応を可能にすることで、大手の店舗だけではなく、中小の飲食店・小売店でも幅広く楽天スーパーポイントを貯めたり使えたりする計画です。
自宅の近所にあるレストランやファッションショップなどでも楽天スーパーポイントが利用できるようになるということです。
なお、JCB加盟店と提携されるのは楽天ポイントカードであって、楽天カード(クレジットカード)の加盟店になるわけではありません。
従って、クレジット払いにしても貯まるポイントの1%は変わりません(楽天カード加盟店の場合は2~3%の付与)。
ただ、楽天カードのポイントカード機能を利用して楽天スーパーポイントを使う時にJCBの加盟店が利用できるようになります。
JCBの加盟店で利用できるようになれば、サークルKサンクスが無くなったことで失効する懸念のあった「期間限定ポイント」の消化がはかどることになります。
楽天利用者にとってはそれが最大のメリットです。ただし、JCB加盟店のすべてで楽天ポイントカードが使えるようになるわけではなく、取扱いに同意した店舗でポイントが利用できるようになる予定です。
楽天スーパーポイントの付与と還元率は?
楽天スーパーポイントの付与は店舗によって100円当り1ポイント(還元率1%)と、200円当り1ポイント(還元率0.5%)の2タイプになる見込みです。
還元率が1%だと加盟に躊躇する店舗の出ることが考えられるため、0.5%も選択できるようにしています。他の共通ポイントでもPontaポイントは1%ですが、Tポイントは0.5%が基本になっています。
JCBの端末が利用できるので新たな機器の導入は不要
一方、店舗は新たな機器を導入しなくても、従来のJCBの端末をそのまま楽天ポイントカードに流用できるので、システム稼働までの手間・コストが少なくて済むというメリットがあります。
楽天ポイントカードの種類
楽天ポイントカードにはベーシックな楽天ポイントカードのみのタイプ、楽天カード(クレジットカード)との一体型、Edyカードとの一体型のEdy-楽天ポイントカードの3種類があります。
ちなみに楽天ポイントカードはクレジットカードではなく、ただのポイントカードなので、キャッシング機能はありません。お金借りたいならカードローンまたはクレジットカードに申込みが必要です。
まとめ
楽天スーパーポイントは実店舗でも使えるようになったことで利便性が拡大しました。
その点では、サークルKサンクスの存在が大きな意味を持っていました。今回、JCB加盟店で楽天スーパーポイントが使えるようにあれば、従来よりも利便性の増すことは確実です。
なお、現状では楽天のスマホアプリは利用できないため、カードのみでの対応になります。